晴耕雨読のリタイアしてみました

2017年、53歳の時に完全リタイア生活をスタートしました。

持ち家派?賃貸派?

この問題に対する自分の考えは、経済的合理性があればどちらでもいいと思っている。これまでのところ事業用の不動産物件の購入経験はあるが、自分で住むための家は購入したことが無く賃貸に住んできた。賃貸と言ってもリーマン時代はずーっと社宅もしくは借り上げ社宅であったので、家賃のほんの一部の負担で済んでいたので蓄財には大きな効果があった。

 

はじめに勤めた会社は制度が緩くて独身寮と社宅に都合13年間お世話になった。甲子園球場から徒歩2~3分と言った立地で、社宅使用料は9,000円位だった。近隣の駐車場代金より安い家賃で住んでいた。

2000年には自分が勤めていた事業部ごと別の会社に譲渡される出来事があった。新しい会社の制度として転勤後4年間は借り上げ社宅として家賃が出るというものがあった。仲間内では冗談で、4年ごとに転勤をすればいいじゃんという話をしていた。今振り返ってみると正にその通りになって2000年に転職後、2004年2008年2010年2013年に転勤があって2017年に退社してリタイア。リーマン時代を社宅で逃げ切った。

借り上げ社宅を選ぶ際には、広さと利便性にはこだわって家賃は全く気にしなかった。なので借り上げ社宅で100m2以下の物件には住んだことが無い。周りの話を聞いてみると、家賃補助が出る上限内の物件を探す人がほとんどのようだが、自分は追加で数万出すだけで広々した家に住めるならそこはケチらないほうがいいという考えを毎回実行していた。(家賃補助の満額で行くので、人事受けは悪かった。)

家を買い銀行に利子収入を貢ぎ、不動産屋と建設業界に利益を貢ぐというトラップを避けて蓄財を行い、それを元手に不動産賃貸業でひと財産築くことが出来たので、リタイアを達成することが出来た。先に雪だるまの芯となるお金の塊を作れれば、あとは家を買おうが借りようが選択は自由になる。順番が重要だ。

現状の経済的合理性の検証をしてみる。今住んでいる借家は111m2の戸建てカーポート2台と庭が付いて家賃は10万ちょっと。セキスイが開発した住宅街で近隣の販売相場は新築で5,500-6,000万、中古で3,000万前後といったところ。自分の借家を勝手に査定してみると借家仕様だから少し安く見積もって2,800万といったところだろうか。家賃をこの価格で割り戻してみると、不動産事業をした場合の利回りは4.5%と非常に低いので借り手有利(家賃の設定が安すぎる)と考えている。ちなみに自分が賃貸事業をしていたRCマンション1棟は1部屋あたりに割ってみると300万の物件価格に対して家賃は約4万で利回りは15%だった。これくらいないとリッチな大家さんはやっていけない。

今後だが手元に現金はあるので、この先不動産価格が暴落したら持ち家をキャッシュで買うのもありかもしれない。